【高山市】免許返納の手続きと、その後に使える交通手段

車がないと動けない、というのが高山の普通の暮らし方です。通院も買い物も、車を前提に成り立っている生活の中で、免許の返納を考え始めると、手続きよりも「その後どうやって動くのか」がいちばん気になりますよね。

地域情報メディア『ひだ高山クリップ』の高山市担当ライター、ノブです。わたしも車で動く毎日を送っているので、返納後の移動がどう成り立つのかは人ごとではありません。今回は、返納の手続きから、高山市で使える移動の選択肢、支援の確認先まで、順番に整理します。

内容は変わることがあるため、実際の手続きや制度は警察署・市の窓口・交通事業者へ直接確認してください。

目次

高山市で返納に迷いが出やすい理由

高山市は市域が広く、バスや電車が通っていないエリアも少なくありません。市街地に近く住んでいる方と、郊外や山あいに暮らしている方では、返納後の生活の変わり方がかなり違います。

一律に「返納すれば安心」とはいいにくい地域なのは確かです。その分、決める前に確認しておくことが多い、というのが正直なところです。

返納手続きで先に確認しておきたいこと

岐阜県内での手続きは、最寄りの警察署または岐阜・多治見運転者講習センターで受け付けています。高山市内なら高山警察署が窓口になります。受付は月曜から金曜の9時から16時が基本で、祝日や年末年始は対象外です。

令和4年8月からは郵送での返納手続きも始まりました。ただし、郵送では対応できないケースもあるため、詳細は岐阜県警察の公式ページで確認してください。

手続きに持参するものは、警察署によって案内が異なる場合があります。事前に電話で確認してから出向くほうが無難です。

運転経歴証明書が役に立つ場面

返納の手続きが完了すると、「申請による取消通知書」が発行されます。その後、別途申請することで運転経歴証明書を取得できます。これは本人確認書類として使えるもので、免許証を返納した後の身分証として持っておく方が多いです。

手数料は1,150円(マイナンバーカードへの記録を希望する場合は別途100円が必要)です。返納日から5年以内に申請できます。詳細は岐阜県警察の公式ページで確認してください。

また、後述する高山市の「おでかけパスポート」を受け取るときにも、この証明書が必要になります。先に確認しておく価値があります。

高山市の支援制度として確認したいこと

高山市では、免許を自主返納した市民に対して「おでかけパスポート」という専用定期券を無料で交付する支援事業があります。申請には運転経歴証明書が必要で、交付窓口は高山濃飛バスセンターか西・南・北の商工会窓口です。

対象者

平成31年4月1日以降に返納し、運転経歴証明書の交付を受けた高山市民

交付期限

返納日から1年以内(交付は1回限り、1年間有効)

利用できる交通

のらマイカー・まちなみバス・たかね号・匠バス・タクシー

内容や条件は変わることがあります。交付前に高山市都市計画課(0577-57-7444)か高山濃飛バスセンターに問い合わせて確認してください。

返納後の買い物や通院に使える移動手段

高山市内で返納後に使える交通手段は、おおよそ次の通りです。住む場所によって使えるものが変わるため、自分のエリアに何があるかを先に確認するほうが動きやすいです。

  • のらマイカー(デマンドタクシーを含む地域交通)
  • まちなみバス(市街地エリア向け)
  • 匠バス(観光ルートと一部地域をカバー)
  • 濃飛バス(対象路線は運賃が半額になる)
  • タクシー(65歳以上は1割引、要経歴証明書)

のらマイカーはエリアによって運行日時が違います。自分の住所がどの路線に対応しているかを、高山市か各事業者に確認してから動くほうが確実です。

バスを使う前に確認しておきたいこと

濃飛バスは市内外に路線がありますが、運転経歴証明書を提示すると片道運賃が半額になる割引があります。ただし一部の高速バス・特急バスや他社共同運行路線は対象外です。利用予定の路線が対象かどうかは、濃飛バス(0577-32-1688)へ確認してください。

市街地に近いエリアなら、まちなみバスで動ける範囲は比較的広いです。ただ、郊外に住んでいる場合は最寄りのバス停まで歩く距離も関係してくるため、路線図を一度見ておくと判断しやすいかと思います。

雪の時期に考えておきたい移動の不安

高山市の冬は積雪があり、歩いての外出が難しくなる時期があります。バス停までの道が凍っている、雪が深くて歩けない、という状況は実際によくあることです。

冬場の移動は夏と同じ感覚では考えにくい。とくに郊外では、バスの運行頻度や路線の有無とあわせて、冬の移動がどう成り立つかを別に考えておく必要があります。

ノブ

冬の通院ルートは夏とは別に確認しておくと安心です

家族で話し合うときに整理したいこと

返納の話が家族の中で出ると、本人の気持ちと周囲の心配がぶつかりやすくなります。「便利か不便か」だけで決められるテーマではないため、話し合いの場で整理しておきたいことがあります。

STEP
よく使う移動先を書き出す

通院・買い物・習い事など、週に何回どこへ行くかを具体的に挙げます。

STEP
その移動先に代わりの手段があるか調べる

バス路線・のらマイカーの対応エリア・タクシーの費用感を確認します。

STEP
冬の移動が成り立つか別に考える

積雪期は夏と状況が変わります。季節ごとに使える手段を分けて整理します。

この三つが整理できると、話し合いが「返納するかどうか」だけにならず、「返納後にどう動くか」という具体的な検討に進みやすくなります。

よくある思い違いと気をつけたい点

迷いやすいのが、「おでかけパスポートをもらえば交通費がかからない」という受け取り方です。パスポートは1年間有効で1回限りの交付。2年目以降は通常購入(6,000円程度)が必要になります。

運転経歴証明書は、取得しておくことで複数の支援に使える証明書です。返納後に時間が経つと申請期限に影響が出ることもあるため、返納と同時期に動いておくと後が楽です。

公式情報の確認先を分けて把握しておく

返納まわりの情報は、確認先が複数に分かれています。どこに何を聞けばいいかをあらかじめ把握しておくと、動いたときに迷いません。

確認内容確認先
返納手続き・運転経歴証明書高山警察署(岐阜県警察公式も参照)
おでかけパスポートの申請高山市都市計画課 / 高山濃飛バスセンター
濃飛バスの割引濃飛バス 0577-32-1688
タクシー割引の詳細岐阜県タクシー協会飛騨支部 0577-32-2525
のらマイカーの運行エリア高山市都市計画課 0577-57-7444

制度や連絡先は変わることがあります。記事内の情報はあくまで参考として、最終確認は各窓口への問い合わせで行ってください。

返納を急がせないための見方について

返納は「するかどうか」より先に、「したときに暮らしが成り立つか」を確かめるほうが判断材料が増えます。高山市の場合、住む場所や通院先の距離によって、使える移動手段に差が出ます。決める前に一度、移動先と使える交通手段を並べてみることをわたしはすすめています。

今週、一つだけ確かめてみてほしいこと

返納を考え始めたとき、最初に動きやすいのは「自分がよく行く場所への移動手段が今あるか」を確かめることです。地図を広げて、通院先や買い物先へのバス路線を一度探してみるだけでも、話し合いや決断のための材料がひとつ増えます。

わたし自身、移動の見通しが立たないまま大事なことを決めるのが苦手です。だから、まず「どこへ行けるか」から順番に整理するのが自分には合っているかなと思います。返納の話を家族と始めるとき、最初の一歩はそこからでも十分な気がしています。

今週末にでも、高山市の交通マップを一枚手元に置いてみてください。それだけで、次に何を確認すればいいかが少し見えてくるはずです。少しでも気持ちが楽になる時間になったらうれしいです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ひだ高山クリップ」ノブ

高山市在住のノブです。地域情報メディア『ひだ高山クリップ』で、地元で役立つ情報を発信しています。

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